「ハイスピードプラスエリアモードってなに?」
「ハイスピードプラスエリアモードの速度制限って?」
ハイスピードプラスエリアモードってなんだろう?と気になっている方も多いでしょう。
結論からいうと、ハイスピードプラスエリアモードは強烈な速度制限にかかってしまうリスクがあるため、緊急時以外は使わない方が安全です。
また、2年契約でハイスピードプラスエリアモードを利用するとムダな費用が発生してしまうので、ハイスピードプラスエリアモード利用が想定されるなら3年契約がおすすめです。
今回は、ハイスピードプラスエリアモードの詳細や注意点について詳しく解説します。
最後まで読めば、より安全にハイスピードプラスエリアモードを賢く使いこなすことができますよ!
目次
ハイスピードプラスエリアモードの最大の注意点は凶悪な通信制限
ハイスピードプラスエリアモードとは、「プラスエリア」という名のとおり、通常のWiMAX回線よりも広いエリアで利用することが可能です。
WiMAXには2つのモードがあり、各モードで使用されている電波に違いがあります。
- ハイスピードモード:「WiMAX2+」
- ハイスピードプラスエリアモード:「WiMAX2+」+「LTE」
現行で契約可能なWiMAXは、WiMAX2+の電波を利用する「ハイスピードモード」が通常のモードとなっています。
ハイスピードプラスエリアモードは「au 4G LTEオプション」と呼ばれることもあり、通常のWiMAX2+の電波に加えauの4G LTEの電波でインターネットを利用することが可能です。
WiMAXが圏外のエリアでも高速回線のWi-Fiを利用することが可能となっており、非常に便利なオプションと捉えることもできます。
ただし、ハイスピードプラスエリアモードを利用する際には、凶悪な通信制限に注意をしておかなければ、大変なことになってしまいます!
ハイスピードプラスエリアモードでギガ放題も巻き込み規制!
ハイスピードプラスエリアモードで月間7GB以上利用すると、月間のデータ容量に上限のない「ギガ放題プラン」でも関係なく速度制限の対象となってしまいます。
WiMAXの速度制限には、3つのパターンがあります。
プラン | 制限までの使用容量 | 制限内容 |
---|---|---|
ギガ放題プラン | 3日間で合計10GBの利用 | 翌日の夜だけ1Mbpsに制限 |
7GB通常プラン | 月間7GBの利用 | 月末まで128Kbpsに制限 |
4G LTE利用時(ギガ放題プラン) | 月間7GBの利用 | 月末まで128Kbpsに制限 |
ハイスピードプラスエリアモード(4G LTE利用時)の最大の注意点が、月間7GB以上の利用で月末まで128kbpsの速度制限の対象となってしまう点です。
ハイスピードプラスエリアモードでの速度制限はギガ放題プランでも関係なく、通常のハイスピードモードも巻き込み規制で月末まで128kbpsの強烈な制限をうけてしまいます。
128kbpsの回線速度では、LINEで写真を送信するのも難しくなってしまうほど厳しい速度制限となってしまいますので、Wi-Fiルーターとしてはまったく使いものにならなくなります。
さらに、月末まで128kbpsの速度制限を解除する方法はなく、月末まで待つしかありません。月の初めから中旬頃にハイスピードプラスエリアモードで速度制限にかかってしまうと最悪ですね。
ギガ放題プランを利用している場合でも容赦なしの強烈な速度制限が、ハイスピードプラスエリアモードの最大のデメリットと言えるでしょう。
WiMAXの速度制限については、こちらでも詳しく解説しています。
2年契約の場合はハイスピードプラスエリアモードが有料に!
ハイスピードプラスエリアモードは無料のサービスではない点も、WiMAX契約の際に知っておくべき注意点です。
2年契約の場合、月に1回でもハイスピードプラスエリアモードを利用すると、税別1,005円の「LTEオプション料金」が発生してしまいます。
データの使用量に関わらず、1回でもハイスピードプラスエリアモードを利用すると料金が発生しますので、誤操作でオプションを利用してしまわないように注意が必要です。
ただし、ハイスピードプラスエリアモードは3年契約では無料で利用することが可能となっており、3年間で税別36,180円相当のオプション料金がお得になります。
現在は、ほとんどのWiMAXプロバイダが3年契約をメインとしているため、2年契約でWiMAXを契約するケースはそもそも少なくなっています。
ハイスピードプラスエリアモードにメリットはあるの?
強烈な速度制限に注意が必要なハイスピードプラスエリアモードですが、デメリットだけではなくメリットとなる部分もあります。
- WiMAX電波よりもエリアが広い
- キャリアアグリゲーションで高速化
ここでは、ハイスピードプラスエリアモードの2点のメリットの内容を解説します。
WiMAXよりもエリアが広い
ハイスピードプラスエリアモードの最大のメリットとなっているのが、WiMAXよりも電波の届くエリアが広い点です。
- 山間部
- 地下鉄
- ビルの谷間
など、通常のWiMAX電波では圏外になってしまうエリアでも、ハイスピードプラスエリアモードなら快適にインターネットに接続することができます。
通勤・通学中や、山間部へのドライブ・登山などの際にWiMAXを使いたいというシーンでは、ハイスピードプラスエリアモードは非常に便利なサービスと言えるでしょう。
キャリアアグリゲーションで高速化
ハイスピードプラスエリアモードでは、電波の届くエリアが広くなるだけではなく「キャリアアグリゲーション」で回線を高速化することができます。
キャリアアグリゲーションとは、複数の周波数帯を同時に使用することで、安定した高速通信を利用することができる技術です。
実際にWiMAXルーター「W05」での回線速度を比較してみると、
- ハイスピードモード:下り最速558Mbps
- ハイスピードプラスエリアモード:下り最速758Mbps
このように、ハイスピードモードと比べて約35%回線速度が速くなっています。
ハイスピードプラスエリアモードでの回線速度は端末によっても異なりますが、より高速のインターネット回線を利用したいケースでもハイスピードプラスエリアモードは有効です。
ただし、ハイスピードプラスエリアモードは速度制限が強烈なので、あくまでもWiMAXが圏外時の緊急用として考えておいた方が無難です。
ハイスピードプラスエリアモードの設定方法
月間7GB利用時の速度制限には注意が必要なハイスピードプラスエリアモードですが、WiMAXが圏外の場合には便利に使える機能でもあります。
ハイスピードプラスエリアモードの設定方法は端末によって若干の違いはありますが、基本的には以下の手順で設定することが可能です。
- ホーム画面で「設定」
- 「通信設定」
- 「通信モード設定」
- ハイスピードプラスエリアモードを選択
ハイスピードプラスエリアモードを選択すると、「追加料金が発生する場合があります」と警告が表示されますので、間違えて選択してしまうリスクは少ないですね。
口コミを見ると、「勝手にハイスピードプラスエリアモードになっていてオプション料金が発生した」という声もありますが、自動的にモードが切り替わることはありません。
ただし、携帯中のタッチによる誤作動を防ぐために、持ち歩き時はロックをかけておく方が安全ですね。
月間7GBの上限にかかってしまわないように、ハイスピードプラスエリアモードの利用後はすぐにハイスピードモードに切り替えておくようにしましょう。
ハイスピードプラスエリアモードは無効化設定も可能
ハイスピードプラスエリアモードに誤って設定してしまうリスクを排除したい場合、ハイスピードプラスエリアモードを無効化設定することも可能です。
ハイスピードプラスエリアモードの無効化は、WiMAXでWi-Fi接続が可能なパソコンで設定を行います。
- ハイスピードプラスエリアモードを無効化したいWiMAXのWi-Fiでインターネット接続
- インターネットブラウザのアドレスバーに「http://speedwifi-next.home」と入力
- ユーザー名に「admin」パスワードに端末背面の「IMEI(端末識別番号)」の下5桁を入力
- ログイン後、「設定」をクリック
- 「ハイスピードプラスエリアモード規制」をオンにして「適用」をクリック
以上の5ステップでハイスピードプラスエリアモードを無効化することが可能です。
設定後、WiMAX端末の「通信モード設定」を選択して、ハイスピードプラスエリアモードが非表示になっていれば無効化設定は完了です。
ハイスピードプラスエリアモードは使わない!と決めている方は、WiMAX契約後に無効化設定を行っておくようにしましょう。
ハイスピードプラスエリアモードを利用するならイチオシはWX05
ハイスピードプラスエリアモードを利用する前提でWiMAXを契約する方には、最新機種の「WX05」がおすすめです。
速度制限によるリスクを知っておけば、ハイスピードプラスエリアモードは「完全悪」な機能ではありません。
WX05では、ハイスピードプラスエリアモードのデータ容量の使い過ぎを防ぐ、2つのセーフティ機能が搭載されています。
- ワンタイム機能
- 通信量カウンター連動機能
ここでは、安全にハイスピードプラスエリアモードを利用できる、WX05独自の機能を解説します。
ワンタイム機能で自動的にハイスピードプラスエリアモードがオフになる
WX05では「ワンタイムHS+A(ハイスピードプラスエリアモード)」で、ハイスピードプラスエリアモードの切り忘れを予防することが可能です。
WiMAXの電波が圏外になった場合などに、本体の「メニュー」から「ワンタイムHS+A」をタップすると、ハイスピードプラスエリアモードで利用することが可能です。
ワンタイムHS+Aモードでは、
- ルーターの休止
- 電源オフ
- 約10時間経過後
- 再起動
など、ルーターのステータスの変化によって、自動的に通常のハイスピードモードに切り替わります。
一時的にハイスピードプラスエリアモードを利用したい場合に、モードの戻し忘れの心配なく、安全に利用することができますね!
通信量カウンター連動機能でデータ容量上限超えを防ぐ
WX05では、ワンタイムHS+Aモードで「通信量カウンター連動機能」を利用することができます。
ホーム画面から「設定」「データ通信量設定」「月次通信量設定」に移動すると、任意のデータ通信量に達した際に通知を受け取ることができますよ。
その際に「通知して通信を停止」を選択しておけば、ワンタイムHS+Aモードを利用時に任意の通信量に達した場合、自動的にハイスピードモードに切り替わります。
ハイスピードプラスエリアモードで月間7GB以上利用すると通信制限にかかってしまいますので、6GB程度で通信量カウンターを設定しておけば安心です。
うっかり使い過ぎての速度制限を未然に防ぐことができますので、より安全にハイスピードプラスエリアモードを利用することができますね!
ハイスピードプラスエリアモードで通信速度が最速のW05も
ハイスピードプラスエリアモードでの速度制限を防ぐ機能は「WX05」が優秀ですが、ハイスピードプラスエリアモード(LTE利用時)を最速で利用できる「W05」もおすすめです。
WX05 | W05 | |
---|---|---|
発売時期 | 2018年11月 | 2018年1月 |
メーカー | NECプラットフォームズ | HUAWEI |
下り最大通信速度 | 440Mbps | 558Mbps(LTE利用時758Mbps) |
上り最大通信速度 | 30Mbps(LTE使用時75Mbps) | 30Mbps(LTE利用時112.5Mbps) |
連続通信時間 | 最大840分 | 最大630分 |
バッテリー容量 | 3,200mAh | 2,750mAh |
WiMAXハイパワー | 〇 | – |
このように、ハイスピードプラスエリアモード利用時の回線速度は、上り・下りともにW05の方が速くなっています。
月間7GB利用時の速度制限もありますので、使い過ぎは禁物ですが、快適なインターネット回線を求めるならW05も優秀ですね。
ただし、W05にはWX05のような通信量カウンター連動機能は搭載されていませんので、ハイスピードプラスエリアモードの切り忘れには注意が必要です。
WX05とW05については、こちらでも詳しく比較しています。
WX05をお得に契約可能なおすすめプロバイダ
これからWiMAXを契約するなら、一択でおすすめできるWiMAXプロバイダが「GMOとくとくBB WiMAX」です。
GMOとくとくBB WiMAXは3年契約のみとなっており、ハイスピードプラスエリアモードを利用する場合、3年間で36,180円相当のLTEオプション料金がお得になります。
速度制限を防止する機能が満載の「WX05」やLTEモードで最速の「W05」も、GMOとくとくBB WiMAXでお得に契約することができますよ!
GMOとくとくBB WiMAX
ライトプラン (キャッシュバック) |
ギガ放題プラン (キャッシュバック) |
ライトプラン (月額値引き) |
ギガ放題プラン (月額値引き) |
|
---|---|---|---|---|
登録手数料 | 3,000円 | 3,000円 | 3,000円 | 3,000円 |
利用開始月 | 3,609円の日割り | 3,609円の日割り | 3,609円の日割り | 3,609円の日割り |
1か月目〜2か月目 | 3,609円 | 3,609円 | 2,170円 | 2,170円 |
3か月目〜24か月目 | 3,609円 | 4,263円 | 2,690円 | 3,260円 |
25か月目以降 | 3,609円 | 4,263円 | 2,690円 | 3,260円 |
キャッシュバック額 | 35,000円 | 35,000円 | – | – |
実質月額料金 | 2,720円/月 | 3,366円/月 | 2,744円/月 | 3,283円/月 |
契約期間 | 3年 |
- 業界最大級のキャッシュバック特典
- 値引きコースでも全プロバイダ中最安
- 最短即日発送ですぐにインターネットを利用可能
- 最大20日間のお試し期間もあり!
一番安く使えるWiMAXプロバイダを探している方は、迷わずに「GMOとくとくBB WiMAX」を選択するようにしましょう。
GMOとくとくBB WiMAXの最大のメリットとなるのが、業界最大級のキャッシュバック特典です。
- WX05:35,000円
- W05:34,900円
このように、ハイスピードプラスエリアモードでも安心して利用できる、WX05・W05を契約の際も高額のキャッシュバックがプレゼントされます。
WiMAXでは、スマホのキャリアとは違い、プロバイダの違いによる機能やサービスの大きな違いはありませんので、単純に最安のGMOとくとくBB WiMAXが選ぶべきプロバイダです。
また、キャッシュバック特典では取りこぼしが怖い!という方には、毎月確実に値引き特典を受けられる月額値引きプランも用意されています。
実質月額料金ではキャッシュバック特典よりもお得ですので、毎月の支払い料金を確実に安く抑えたいという方には月額値引きプランもおすすめです。
GMOとくとくBB WiMAXでは、最短当日発送も可能となっていますので、引っ越しなどで今すぐインターネット環境が欲しいという方にも最適ですね!
GMOとくとくBB WiMAXのキャンペーンやメリットについては、こちらでも詳しく解説しています。
最大20日間のお試し期間
GMOとくとくBB WiMAXでは、最大20日間は解約違約金無料で契約をキャンセルすることが可能です。
事前のエリア判定が「○」だった方に限り、実際に利用してWiMAXに満足できなければ、通常税別24,800円の解約違約金の負担なしでキャンセルすることができます。
WiMAXをお試しで利用できる「Try WiMAX」の15日間よりも長い、最大20日間WiMAXを実際に触って試すことができますので、安心して申し込みをすることができますね!
WiMAXを無料で試せるTry WiMAXが気になった方はこちらもどうぞ。
ハイスピードプラスエリアモードは速度制限に注意!基本的には利用しないのが吉
ハイスピードプラスエリアモードの最大の注意点が、ギガ放題プランを利用している場合でもお構いなしの強烈な速度制限です。
- LTEモードで月間7GB利用すると月末まで128kbpsの速度制限
- ギガ放題プランでも巻き込みで速度制限の対象に
- オプションが不要な場合は無効化設定も可能
ハイスピードプラスエリアモードを月間7GB利用すると、月末まで128kbpsの強烈な速度制限の対象になってしまいます。
月間のデータ容量に制限のないギガ放題プランで契約している場合でも関係なく、月末まで解除方法なしの速度制限がかかってしまう凶悪な制限です。
うっかりハイスピードプラスエリアモードを利用しないようにするためには、PCでハイスピードプラスエリアモードを無効化設定しておくのもいいでしょう。
LTEオプションが無料の3年契約のプロバイダを比較してみたい方はこちらもどうぞ。
また、1番お得なWiMAXのキャンペーンについては、こちらでも詳しく解説しています。
速度制限の注意点を知っておけば便利に使うことも可能なハイスピードプラスエリアモード、うっかり切り忘れだけはしないように気を付けてくださいね!